【編集長】高齢化と地球温暖化の共通点

【編集長】高齢化と地球温暖化の共通点

2025.06.06

引き続き、老年学を学んでおります、
学べば学ぶほど、全体最適と個別最適をどうバランスさせるか、
その難しさを痛感しているところでもあります、

例えばケアマネジメントにおいてもそれは当てはまり、
1丁目1番地としては当人の自立によるQOLの向上が挙げられますが、
すべて個別最適化すると、圧倒的に人手が足りない、ゆえに
効果だけではなく効率の追求も必要になる、

ただし、効率ばかりを追求すると、手段が目的化する恐れもある、
日本語というものは難しいなぁと改めて思うわけですが、
「自立」という言葉をどのように捉えるか、
その見解も学者それぞれで異なっているなど、難しい課題、

本人の自立も大事だが、ご家族が介護に関わっている場合、
そのご家族の将来的にな自立(特に経済面など)も担保されるのか、
元々、介護は家庭内でも一定の確立で行うもの、その前提で対策が図られたわけですが、
家族の多様化や生涯独身なども含めて前提も変わってきているわけです、

現金給付か現物給付か、などの論点もございます、
前例がないだけに答えがないところに答えをつくりにいく、
いわば決めの問題の要素も多分にあり、誰の目からみるかによっても大きく変わる、
現場のケアマネジージャーたちのモチベーションの維持も最重要事項です、

さてさて本題、高齢化と地球温暖化の共通点、
それは「今のままでは良くない」と誰しもが気づいてはいるが
なんとなくやりすごしてきた、ということです、

2015年のSDGsという標語の登場以降で地球温暖化への対策は
著しく進みました。しかし、この地球温暖化への対策の難しい点は
目に見えるものではないということではないかと、
CO2排出量を減らす、という言葉が何を意味しているかは理解できますが、
いつ聴いても少しフワフワした印象を受けてしまいます。

しかし、ESG投資なども言われておりますが、そこに多くの資金が集まっている
サーキュラーエコノミーなどもその一つですね、

一方で高齢化についてはどうでしょうか、ここ最近で企業においても
介護などの相談の窓口を設けることが義務化されましたが、
地球温暖化の話に比べると、そこまで投資がなされているわけでもない、

しかし、地球温暖化の話に比べるとかなり肌感のある内容なのではないでしょうか、
介護離職による経済損失も兆を超えておりインパクトのあるものとなっています、

ケアマネの話をさせていただきましたが、現在のケアワーカーの課題としては、
個別最適の話がありましたが、個別最適を追求すればするほど、
当然様々な知識が必要になるわけです、その一方で収入がそれに見合っているかというとそうでもない、
収入を見合うものにするには、富の再分配が社会において必要で、企業も直接的か間接的か
日本の高齢者福祉、社会保障を維持していくためにもっとコミットしていく必要性がある、

地球温暖化ももちろん大事ですが、よりすでに差し迫った課題ではないかと、

話はかなり飛びますが、社内でアナログ写真のデジタル化というPJが開始されました、
その中でも興味深いのが白黒写真のカラー化というもので、
白黒写真がカラー化されることで、おそらく映像がより立体的になるのでしょう、
それを見ると皆が感動されるとのことです、

AIの活用なども含めてすでに数社先行して同様のサービスは展開されており、
ふるさと納税の返礼品などにもなっているようです、

・母の日のプレゼント
・誕生日のプレゼント
・企業における親御さん孝行のプレゼントとしての福利厚生サービス

などなど、用途は様々に考えられますね、
写真療法の論文はありますが、白黒写真をカラー化したものが人にどのような効能をもたらすのか、
その観点で書かれた論文にはお目にかかったことがなく研究テーマとしても興味深い、

とにかく日々、どうすれば日本全体の幸福度を上げられるのか、それを思案しています。。。