サーキュラーエコノミー探訪記 ~ヴィンテージオーディオ修理工房のCMJさんを訪れる(前編)~

サーキュラーエコノミー探訪記 ~ヴィンテージオーディオ修理工房のCMJさんを訪れる(前編)~

▼ヴィンテージオーディオ修理工房のCMJさん

来ました!ここはそう、鉄道で有名な大宮駅です。
鉄道をエンドレスに眺めていたい気もしますが、

今回の目的は「取材!」


サーキュラーエコノミーの中でも1つのキーワードになっている
リペア、リペアの中でも業界的に珍しい、
一般のお客様に対してオーディオのリペアサービスを提供されている
ヴィンテージオーディオ修理工房 CMJさんを訪ねます!

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株式会社シーエムジェーさんHP
https://www.chmj.co.jp/

<最寄り駅>
埼玉新都市交通ニューシャトル「鉄道博物館駅」より徒歩15分
<最寄りバス停>
東武バスウェスト「櫛引」バス停より徒歩5分
JR大宮駅西口 6番バスのりばから61番のバスにお乗りください。

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大宮駅からその距離約2.5キロということで、
運動不足解消のために歩いて向かいます。

住宅街を抜けていきます。
そして、ありました、ここがCMJ、

担当の岩瀬さんにお話をうかがいました。

R:REUSED
C:CMJさん

▼CMJさんに聞いてみた

R:CMJさんは事業を初めてられてどれくらいで、どのようなメンバーがいらっしゃるのですか?

C:CMJは今年で7年目で、メンバーはエンジニアとマネジメント、技術と管理を分けています。
修理の内容も多岐にわたりますので、常にエンジニアさんは募集しています。
マネジメントサイドは入社5年以上のメンバーがそろっており、安定感も出てきました。

R:エンジニアさんについては非常に興味があるので、後で質問させてください。
次に、ありきたりな質問になってしまいますが、コロナの影響ってありましたか?

C:ありました、予想外だったのが、在宅ワークになって、家の音まわりの環境を整備しよう
とされる方が非常に多かった印象です。また、リモートを前提に引っ越しをされた方が
引っ越しの過程で壊れてしまったオーディオの修理を依頼されるというケースもありました。

R:なるほど、理由を聞くと、納得納得ですね、おうち時間はCMJさんにも影響を及ぼしていたんですね、
最近、SDGsでしたり、サーキュラーエコノミーというキーワードがホットになっていますが、
その辺りの影響はCMJさんの方ではお感じになられますでしょうか

C:我々の方では、意識していますが、お客様はそうでもないみたいです。
ただ、修理のご依頼をいただく中でも、変化として感じられることは、
若年層や女性からのご依頼が増えた、ということです。
これは以前にはなかった傾向です。

R:若年層、女性ですか?どのようなシチュエーションで御社に修理を依頼されるのですか?
また、どのようなモノを修理に出されるのでしょうか?

C:一例をあげると、「家具調オーディオ」というものがあります。
発売当時は、車を買うか、家具調オーディオを買うか、
というような、いわゆる高級品で、現在の価格に直すと50万円くらいはしたであろう、オーディオです。
そのような歴史のあるアイテムを娘さんが受け継いで、使いたい、ですとか、
物置の整理のタイミングで出てきたものを、お孫さんが修理して使いたい、ですとか、
良いものを長く使いたい、という消費のトレンドがここにも表れているのかな、と感じています。
ダメだったものが直った!という瞬間は自分事のように嬉しいです!

R:歴史を受け継ぐわけですね、その間にはいってつなぎ役になれるって、
修理は素敵なお仕事ですね、様々なエピソードがありそうです。。。
ちなみに、CMJさんは店内にレコードもおかれていますが、調子はどうですか?

C:順調ですよ、またまた若い子が、という話になってしまいますが、最近若い子が
レコードを聴くようになってきていますよね、例えば、ラジオ番組でも、
デジタルではなく、アナログのレコードの音をBGMに使用していて、
たまに音飛びを謝罪したりなんてシーンもあり、レコードにしかない音質を求めて、
ストリーミングからレコードにシフトする若い子も増えていますね。
配信とレコードの新譜を合わせて出されるアーティストさんも増えていますね。

R:配信とレコードの新譜を同時に?私のわずかな知識でも2015年以降、
全世界的にレコード市場は伸びている、という認識はあり、ストリーミングの波を
乗り越えたことで、その地位を確かなものにしている印象なのですが、
今更ですが、なぜレコードなんですかね?

C:先ほども述べさせていただいた音質にあると思います。
もう少し分かりやすくいうと「空気感」とも言えましょうか。
CDにはデータ処理上、空気感を入れることは難しく、レコードは空気感を溝に刻むことができるんですよ。
収録時の周囲の様子も含めて、1枚の盤に閉じ込められるんですね。
レコードが好きな方は、その空気感を求めて、レコードを買われるんだと思います。
若い子は不思議とそこに気が付いているんですよね。
レコードの音には立体感があり、ダウンロードの音は真っ平、そんなイメージです。

R:なるほど、レコードを求める方が増えている理由が分かりました、
その空気感がレコードで音楽を聴く、という体験の価値を上げているんですね。

C:さらに付け加えると、CMJもよくオーディオ雑誌に掲載していただくのですが、
最近雑誌を見ていると、中にマンガが描かれていたりするんですよ、
これは以前では考えられなかったことなんですよ、
おそらく雑誌社も若者を意識しているんだと思います。

R:岩瀬さんの熱量が上がってきた~、インプットが半端なくなってきました!
修理の事について聴くつもりがレコードの良さを知る、笑

~1回の原稿だと書ききれないので、前編後編に分けさせていただきます!!!
後編では「修理」の部分を深堀りします!!!