【編集部】産業に老年学を生かす

【編集部】産業に老年学を生かす

2026.05.01

ジェロントロジーという学問をご存じでしょうか、

日本でいうと老年学ないしは加齢学といわれ、
シンプルにいうと「年齢を重ねるとはどういうことか」ということを学際的、

つまりは様々な領域において考える、そのような学問となっております、
医学、工学、心理学などなど、カバーしている範囲が非常に大きくなっております、

日本は生産労働人口という、つまりは働く人の数が
年々減少傾向にあり、定年の延長なども行われており、
ますます多様な世代が1つの職場で共に働くことになっていきます

が、それを阻む一つの問題がエイジズムというもので、
これはレイシズム、セクシズムと並ぶ、3大差別ともいわれておりますが、
年齢による差別ということになります、

「もういい年なんだから」などの言葉が代表的なものとして挙げられます、
あまりいい表現ではありませんが、老害なんて言葉も存在しますね、

年齢を重ねると様々な変化が人体には起こります、
一例として流動性知能という新しいことを覚える能力の衰えなどですね、

ゆえに、高齢の従業員の方に次々と新しいことを覚えてもらう、
などは人体のメカニズムに反しているとも言えます、

一方で結晶性知能というこれまでの経験を統合してアウトプットを出す、
そのようなことは何歳になっても衰えないといわれており、
人体のメカニズムにあった業務の割り振りも重要になるでしょう、

例えば、新入社員に仕事の進め方に関する根本的な考え方をレクチャーする
などが向いていたりします、このようなケーススタディの蓄積も必要ですね、

勤務時間についても、体力が若者とされる世代の方々とは異なるため、
週5日1日8時間のような働き方は難しい可能性もある、
就業規則の見直しも必要になるかもしれませんね、

高齢従業員2名で、週5日1日8時間を埋める、そのようなイメージ、
そこには他の従業員の理解も不可欠になります、

環境面においても休憩スペースを設けるなどの配慮も必要になってまいります、
リカバリースペースがあるだけでも生産性が上がります、
若い時期に比べると疲れやすくなるわけです、

体力の低下を極力抑えるために、社内で簡単なエクササイズの時間を設けるなどもお勧めです、
椅子を使って行うストレッチなど、特別な道具を使わなくともできることがありますので、

勤務体系の整備や、環境の整備のようなハード面での整備も大事で、
かつ、高齢の従業員の方々が勤務していての違和感などを
素直に発することができる社内の雰囲気、

既存メンバーの高齢従業員の方を仲間として歓迎する在り方など、
ソフト面の整備も併せて必要になってまいります、

例えば、業務で使用するITツールや、IT機器の操作方法のレクチャーなど
皆で支えていくことも大事です、

と、ここまで書いてきましたが、重要なことがまだあります、
それは高齢従業員にあたる方々の在り方を整えること、

その方々はあくまで企業の従業員であり、お客さまではありません、
なんでも準備してもらえ、甘やかしてもらえる、そのスタンスではなく、
時代の流れに合わせて習得が必要な知識なども当然ありますので、

これまでがこうだったから、など過去にすがることがなく、
職場で活躍するうえで自分に足りてないスキルセットの把握やその習得など、
アンラーニングおよびリスキリングを謙虚に行う姿勢、これが必須です、

過去にすがり、偉そうなことをいうと老害といわれてしまうわけです、
ではなく、謙虚に素直に今を大事にする姿勢、ですね、

先進国の中でも早く超高齢社会に突入している日本、
日本におけるノウハウは海外にも役立てることができる可能性があります、

ジェロントロジーという学問ももっと産業界にも役立てなくてはなりません

時代はAI真っ盛りとなっていますが、AIと同じくらい大事になってくるのが
掲載が発展して、少子高齢化が進んでいく時代とどう付き合っていくか、
これは日本に限らず、すでに高齢化の入り口に立っているタイなどをはじめとするアジアの国々においてもそうですし、
世界の各国においても同様のことがいえるのではないかと、

八戸市さんの商工会でショウワニアをチームビルディングツールとして
提供させていただきましたが、

これからの多世代協働の職場においても、是非活用していただきたいと考えています、
飲みニケーションという言葉も死語になりつつある今ですが、
業務とは直接関係のないお話なども含めて、ヒトとヒトとしての距離を近づけることは
やはり重要なことではないかとみております、

ショウワニアは何歳なのか、からではなく、その人がどういう人なのか、
という点にフォーカスをあてており、価値観のにじみ出るツールとなっております、