エコロジー(環境)&エコノミー(経済)がフレンドリーな世界を創るために!~KAN-KIKUの代表の木村さんに聴いてみた~

エコロジー(環境)&エコノミー(経済)がフレンドリーな世界を創るために!~KAN-KIKUの代表の木村さんに聴いてみた~

ひょんなことから、
ご縁をいただいた木村さん2021年に起業され、
SDGsの環境目標(主に目標11~15)に
特化した営業・商品開発事業 を行われています。

インタビューも、オンライン等ではなく、
東京ビッグサイトで開催されていたエコプロの会場で、
と木村さんらしさを表現するにはぴったりの会場です。

KAN-KIKUさん
HP https://www.kan-kiku.com/

R:REUSED
K:木村さん

日本社会をエコフレンドリーに

R:かんたんな自己紹介をお願いします!

K: 自己紹介でいうと、
今のわたしはエコロジストでも、お金持ちでもない、普通の庶民です。
世の中、大多数が庶民なのですから、
社会のしくみを変えられるのは庶民の意識から。
やらないよりはできることをやった方がましでしょ!
くらいの気持ちでSDGsに取り組んでいきます。

個人的にも日々いろいろなことを思いますよね。
例えば、SDGsを謳っている 企業様においても、
製品パッケージに多言語記載 されている中、
日本語がなかったりすると、 「日本はどう見られてるんだろ」と感じたり・・・
(SDGsのうたい文句に「誰一人取り残さない」というものがあります)

R:SDGsへの取り組みにおいて、あり方というのはにじみ出ますよね・・・
事業についてもお教えください!

K:2030年を見据え、日本社会をエコフレンドリーにしていきたい、
というビジョンで営業支援・商品開発事業を立ち上げました。
このエコフレンドリーというちょっとダサいワードもあえてです。
エコ=エコロジー(環境)&エコノミー(経済)がフレンドリー
(環境にも優しく、日本経済にも嬉しい)という意味で提言しています。
主には、プラスチック包装削減の商品化・導入提案と
その販売促進、販路開拓サポート、小売店・商社へのプレゼン・営業代行業と
地産地消や食料自給率向上を目指して、
地元の農家さんや国産食品製造会社の販路開拓サポートを行っています。
米粉の推進活動もしています。

R:最近印象的なことなどありましたか?

K:最近ではないかもしれませんが、うちの夫がレザークラフトをしたい、
と言い出したことがあって、結果、三日坊主とは言わないまでも、
すぐに頓挫してしまい、メチャクチャいい革だけがうちに残りました、
廃棄したりするのはもってのほかなので、それを地域内にある
バッグのオーダーメイドをされている工房に持ち込んで、
レザーバッグにしていただきました。
それをすごく気に入って、 長く使っています。
あと、話は変わりますが、先日のお茶の記事とてもよかったです!

R:結果オーライですね、自分のためにつくられたものには
特別な愛情がわきますよね。記事の件もありがとうございます!
今のお仕事に取り組まれるきっかけは?

K:コロナの影響で働き方に変化が生じたことです。
例えば、私は営業の仕事をしていましたが、営業にも制限がかけられてしまった。
そして、ある出来事を機に自分はハッピーなのか、
組織に縛られたくないと考えるようになりました。
そのタイミングで環境について、自分自身について考えさせられることがあったんです。
自分の命を無駄にしたくない。危機感とでもいいますか。
ヒトがどうにかしてくれると思っていても、何も変わらない。
バッターボックスにたちたい、誰も動かないなら、自分が動く。
そして、当時いた会社を飛び出して、独立しました。
いい商品を売る、ということへの経験値、自信はあったので、
完全成果報酬でもいいから、とにかく自分が共感して広めたいものを探し始めました。

未来への危機感

R:今はどのようなことに取り組まれているのですか?

K:今、手掛けていることの一つとして、
水産加工会社さんがつくられた コンブ石鹸をどのように世に広めていくか、
というものがあります。 実は昆布って、杉の木の5倍のもCO2の吸収力があるんです、
まさに脱炭素の時代にぴったりな1品なんです。
とはいえ、SDGsの文脈でユーザーに訴えてもなかなか伝わらない。。。
そもそも価格が1000円以上する固形石鹸なので、
パッと人が手に取って、買うものではないんですよね。
ユーザーとのコミュニケーションデザインをどうしようかと模索中です。
あとは、ジビエペットフードの案件も販売元に提案中で、 エコプロには、
そのパッケージのヒントを探りに来ているんです。

R:さすがのアグレッシブさですね。。。
木村さんが最近話題にされている、お味噌の方はいかがですか?

K: 実はお味噌の方は、まだはじまったところです。
創業100年にもなる素晴らしい味噌蔵さんが直面されている後世に
価値を伝えていくにはどうすればいいか、という課題に
マーケティング担当のような形で、関わらせていただいています。
30代の姉妹が味噌蔵の後を継ぐそうなのですが、
本当に目がきれいで笑顔が優しいんですよね。
こんな素敵な姉妹と一緒にお仕事させていただけるのは幸せですね。

R:お味噌のお仕事はどのようなきっかけでしたっけ?

K: 会社を辞めて、ビジネススクールに行こうと決めました、
ただ、残念ながらそれが叶わず、起業相談を利用しながら事業を立ち上げたなか、
たまたま目にしたソーシャルデザインを学ぶ講座を受講することにしました。
とにかく元を取ってやろうと、前のめり全開で講義に参加するうちに、
ほかの受講生と仲良くなり、なんと、その受講生づてで、
ご縁をいただいたんですよね。。。元は十二分にとれちゃいました(笑)
その講座がきっかけで、一気に長野県とのご縁が深まりました。

R:一粒で二度おいしいとは、このことですね・・・
長野県は私も白馬に9月に行きましたが、いいところですね。
そんな木村さんの行動の原動力は?

K: 未来への危機感ですね! 特にプラゴミ、
食料自給率についての想いがあります、
時に過激に受け止められるかもしれませんが、
この国土の広さで世界2位のプラゴミを出しているんですよね、、、
例えば、過剰包装についても、ものすごく思うところがあります。
食料自給率も3.8%ですよ、 パンデミックが今後も起きた際にどうなってしまうのか、
と率直に感じます・・・
これだけ、四季があり環境的に恵まれている国なのに、
それが不思議です。

その数値をあげられるのは自分では、
と使命感に燃えています。 地産地消、国産国消がキーになると考えています。

R:木村さんが大事にされていることは?

K: 主体的に生きる!ということです。
エコフレンドリーという言葉を事業ビジョンに入れている
これがどういう意味であるかと申しますと、
日本社会、環境にも優しい、日本経済、地域経済にもうれしい社会にしたい。

スーパー、ドラッグストアを見た時に
エコフレンドリーだと景色が変わっている状態。
例えば、無駄なパッケージがなくなっているなど、
未来にはそのような画を実現したいですね。

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(編集後記)
常に明るく前向きな木村さん、
木村さん以外にもコロナ禍において、
自分にとって何が大切なことか、
を考えさせられた方も少なくないのではないでしょうか。

現状維持バイアスの中、 身動きの取れていない方に、
木村さんの生き方は勇気を与えてくれるかもしれません