リユース業界豆知識 vol1 業界構造についてまとめてみる

リユース業界豆知識 vol1 業界構造についてまとめてみる

リユース企業豆知識

自分自身が10年以上
リユース企業に関わってきた中での

ネタを書いてみようと思います

不定期的に書かせていただきます

これらを見るとおおよその
業界のことをご理解いただけるかと思います

リユース企業の分類について

リユース企業を取り巻く環境について
書かせていただきますと、

個人向け買取サービス
法人向け買取サービス
販売代行サービス
輸出
古物市場
個人向けデータ提供サービス
法人向けデータ提供サービス
管理システム提供サービス
見積比較サービス
販売プラットフォーム

あたりになるかと思われます

周辺産業については
また別途書かせていただきます

それぞれ簡単に説明してみます

個人向け買取サービス

世間的に認知度の一番高い
サービスかもしれません、

ブランド店のチラシなどが
ポストインされていた経験などは
皆様おもちではないでしょうか、

業界全体でいうと、
広告費を使って集客をすることが
最もおおいパターンかと

昨今のクッキー規制で
いわゆるリタゲ広告に制限がかかり

MAツールを駆使して、
顧客獲得を行っていた企業様は
少し苦しい状況かもしれません

かなりざっくりにはなりますが、
売上の10~20%くらいは
広告費に使われているのではないでしょうか

法人向け買取サービス

コロナ禍になり、
産業全体が苦しいという業界も
発生しています、

ニュースなどで厨房機器の
買取事業者様などが
取り上げられてもいました、

世の中の世相をかなり
反映するのがこちらの法人向けの
買取サービス、

例えば、会社がリモートワーク化
するなかで、オフィスにあった
モニターなどが不要になる、

などの場合、モニターが売りに出される
そんなイメージでしょうか

販売代行サービス

お客様から商品をお預かりして、
販売の一連の作業を代行するサービスです

売れた際に、手数料を業者さんに
お支払いする流れです

会社様により取扱い力は
マチマチで、検品をしっかりと
するところもあれば
そうでもないところもあります

使い方のコツはまた
書かせていただくとして、

その会社さんがどのような商材に強いか
については把握した方がいいですね、

個人向けと法人向けで、
手数料に差をつけている企業様もあります

国内向け、国外向け
それぞれありますね

輸出

基本的に法人のみ、厳密にいうと
個人事業主の方もはいります、

日本では不要とされるものを
海外の需要がある国で販売する、

というパターンです
家電製品などが有名で、

建機や車などもありますね
最近ですと、医療機器も
市場は伸びてきていると想定されます

国でいうと、
元々アジア向けが多く、

商材によっては、
アフリカなども多いです

商品単価の安いものは工夫が必要で、
ここ最近のコンテナ不足による価格上昇などの
国際情勢の影響も受ける業態です

古物市場

一般の方にはなじみがないかもしれませんが、
リユースショップ向けのオークションと
お考え下さい、

全国各地で開かれています、

1回あたりの参加費用と、
購入、販売それぞれに手数料がかかる、
というのが一般的な形かと

リユース企業において、
仕入は命で、仕入に再現性を持たせる
というのは、多くの企業にとっては
困難なわけです、

そこでプロ向けのオークション会場で
リユースショップの店長さんが
仕入をしているわけですね

お店に商品がないことによる
販売の機会ロスを防ぐと同時に、
店頭に商品をならべておくことで、
買取にもつながる、というわけです

個人商品でリユース事業を営まれている方の
お店に並んでいるアイテムは
古物市場仕入のものかもしれませんね

個人向けデータ提供サービス

過去のオークションの実績を
月額制で提供するサービスなどが
これにあたります、

もちろん法人も使っています、

リユースの基本が「売れるから買う」
でして、

買取価格を算出するためには
まずはいくらで売れるか、
を調べるわけですね、

そのためのツールです

買取を依頼した際に、
買取当日で買取商品を追加でお願いした場合、

少々おまちください、と言われることがあります
お待ちください、の間に、
このようなデータベースを活用して、
商品の相場を調べているわけですね

法人向けデータ提供サービス

この中で一番有名なのが
ブランドの市場のデータベースでしょうか、

ブランドというのは、
市場の中でも最も活発でして、
全国各地で行われています、

おなじみの会社さんが
開催されていたりもします、

高額なものもあるため、
「売れるから買う」ということが
重要になるだけに、

過去の市場での実績のデータベースが
活躍するわけですね

管理システム提供サービス

顧客データ、商品データ、依頼データ

リユース事業を営むうえで、
活用するデータを一元管理
するためのシステム提供サービスです、

上に書かせていただいた
データ提供サービスに出てくるサービスについて
自社のものもあれば、他社のものもあります

販売力というのは、
各社まちまちなため、

データの有用性は100%ではありません、
あくまで最も参考にすべきは
自社でいくらで売れたか、

自社のデータがたまるまでは、
世間一般のデータベースが基準になり、
ある程度データがたまれば自社のものも参考にできる

データ数は総数で100万商品分くらいあると
ある程度さまになります

走り始めはエイヤーで管理されることが多いのですが、
意外と儲かっていない商品などもあり、
それらを早い段階からファクトを元に管理するのがお勧めです

見積比較サービス

サービスの提供者がオウンドメディア的な記事で
集客を行い、

そこからの導線でリユース事業者に
案件をパスする、

そのような流れです

1件あたりいくら、のような料金体系が多いです

(商品名)を高く売るには

などが良く目にするオウンドメディア記事です
最近ですと、買取価格を提示していることも多いですね

サービス提供者の集客力も重要で、
利用する側は基本的には他社と競る形になりますので、
販売力が重要になります

ただ、自社内でマーケティングチームを組んで、
イチから依頼を獲得するというのは、
本当に労力も時間もかかることですし、

広告規制などもマクロ環境の制約を
受けたりもしますので、

どのような方向性でいくかの見極めは
慎重に行う必要がありますね

販売プラットフォーム

国内向けと国外向け、

個人向けと法人向け、

国外については、特定のエリアに
フォーカスをあてたプラットフォームもあります、

システム手数料という名目で、
販売価格の数%をシステム提供者に支払う
という流れですね、

自社ECをやりたい、という方も
少なくありませんが、

そうなったときに集客をするというのは
本当に労力がかかります

そう考えると、プラットフォームの
使用手数料はそこまで高くないと
言えるかもしれません、

男女比率、世代比率など
プラットフォームにより異なってきます

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~法人向けのサービスやセミナーに申し込む際に、
自社の業種分類について回答する際に
「リユース」という区分は一度も目にしたことがありません、

SDGsやサステナブルの文脈の中で、
1日でも早く「リユース」の文言を目にすることができるよう
プレゼンスを業界全体で増やしていかねばなりませんね