Hameeさんのサステナブルな新規事業「RUKAMO」仕掛け人の野口さんに聴いてみた

Hameeさんのサステナブルな新規事業「RUKAMO」仕掛け人の野口さんに聴いてみた

小田原を代表する企業様である、
Hamee株式会社、

個人的には以前、SDGsカードゲームを実施しに伺い、
オウンドメディアにも取り上げていただきました。

今回は、前から気になっていた、
新サービスである「RUKAMO」について、
お話をうかがってきました

先に簡単にRUKAMOの説明を掲載いたします。

【RUKAMOについて(HPより引用)】

メーカー/小売店が抱えている
滞留在庫・大量廃棄の課題を解決すべく、
価値ある商品を本来必要な生活者に届ける

エシカルネットショップ
「RUKAMO【ルカモ】」

SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」を果たせるような
持続可能性のあるサービスを提供してまいります。

合言葉:いいものあるかも、ほしいひといるかも
(IIMONOARUKAMO, HOSHIIHITOIRUKAMO)

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HP
https://www.rukamo.ooo/

RUKAMOってなに??
https://www.rukamo.ooo/article/16

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R:REUSED
H:Hameeさん

「RUKAMO」立ち上げについて

R:まずは自己紹介からお願いします!
まずは柔らかく、適度に趣味の話なんかも入れちゃってください!

H:野口と言います。Hameeには2016年に中途で入りまして、
最初はニューアキンドセンターというウェブメディアの立ち上げ、
その次にネクストエンジンというサービスのマーケティング、そして
2年前に新規事業という形でRUKAMOを立ち上げました
趣味というと、キャンプですかね、hinataなどのサイトを
いつもチェックしていますね、

R:気になるワードが2つもありました、ニューアキンドセンターは
以前まさに、私が2030SDGsカードゲームをさせていただいた際に
記事にしていただいて、hinataはサービスの立ち上げに少し関わっていました
本日はリモートワークですか?Hameeさんは働き方の多様性もある印象です

H:今日もリモートですよ、緊急事態宣言の発令中はフルリモートなんですよ、
想像以上に良いですね、家族との時間もこれまで以上に取れていますし、
今後も在宅と出社のハイブリッド予定です。
在宅は作業がはかどります、出社についてはコミュニケーションのために
となると思います、やはり雑談とかが大事で、オンラインだとどうしても、
空気感までは掴めないんですよね・・・
オフィスも気づくとリニューアルされており、出社が楽しみです!

R:RUKAMOのサービスについてですが、サービス内容はすぐに決まったんですか?
また、御社が「おだわらSDGs実行委員会」に入られているという背景も
関係しているんでしょうか?

H:RUKAMOは企業の余剰在庫の販売プラットフォームな訳ですが、
弊社でもスマホケースを取扱いしており、ペルソナに当てはまる企業でもあるわけなんですよ、
また、ネクストエンジンという商品管理ツールをご利用いただいているお客様にも
在庫を多くお持ちの企業様が少なくないんです、というより多いですね。
「おだわらSDGs実行委員会」の部分はそうなんです!
と言いたいところですが、実際は関係はなく、
RUKAMOのサービスの方が先に世に出ていましたね

R:私の方で、当時、SDGsのカードゲームを実施しに、伺ったのですが、
社内のSDGsに対する関心でしたり、行動でしたり、
目に見える変化なども出てきていますか?
また、小田原の盛り上がり具合等はいかがでしょうか?

H:小田原市自体も国からも表彰されているようですし、
行政の熱量も感じます、それが市民にも伝わって、いい効果を生んでいると思います。
弊社もエコタマプロジェクトと評しまして、使わなくなったスマホケースを回収して、
燃料に生まれ変わらせる、という取り組みを進めていますね

R:野口さん的に、SDGsでしたり環境面で気になっていることなど
おありだったりされますか?

H:趣味のキャンプ関連になりますが、例えばコールマンのような有名メーカーなども
アップサイクルアイテムを出してきています、
代表的メーカーとも言えるパタゴニアさんも気になりますね、
気になるでいえば、スノーピークさんの家もですね、
スノーピークさんの家にしたい、ですが、家族からはNoが出ると思います、
そうそう、キャンプのいいところとしては、デジタルデトックス、
普段はPCに向かいっぱなしだったりもするので、
自然と触れることは貴重なリラックス方法ですね!

壮大なる実験

R:自身もリユース業界において、経済活動の「不」や「負」については
多く目の当たりにしてきました、特に引き合いが多いジャンルなどはありますでしょうか。
コロナの影響を感じる部分などはおありでしょうか?

H:最初はアパレルアイテムが多かったですね、最近でいうと、雑貨でしょうか、
キッチンアイテムなどはかなり売れましたね、おうち時間の影響かもしれません、
コロナ関連でいうと、アルコールやマスクは大量に出てきましたね

R:モデルとしては、売り手と買い手、双方が必要になる、集客が肝なモデル化と存じます。
御社のマーケティング戦略的にはクッキー規制は影響はないですか?

H:うちの場合は、サードパーティークッキーは使っていないので、
特に影響はないですね、なかなかディープな質問をしてきますね、

R:最近気になっていたもので・・・
RUKAMOの由来と、URLについている〇〇〇の意味について教えてください

H:URLの「.ooo」はドメインになります。
意味合い的には、異彩を放てるかどうかという点と、
他で見なく特徴的だから「.ooo」にしました。

R:50%全品還元など、かなりユニークな仕組だと感じておりますが、
このあたりも最初からイメージがおありだったんでしょうか。

H:RUKAMOが大事にしていることとして、ブランド価値を毀損しない、
ということが挙げられます、とはいえ、ご利用者様にもお得感がないと
ご利用いただけませんので、ご購入額の半額をポイントバックする
という仕組みにしました。2回目以降は実質半額で買えるイメージですね

R:RUKAMOにとっての、ハッピーエンドである、役目を終える日は
いつ頃来そうでしょうか?

H:すぐにはなくならないと感じています。
商流の関係で、大量につくる必要性が出てくる。それは弊社においてもです。
すべてクラウドファンディングのように、必要な数だけ作る、
つまりは受注生産のように商流を買えないといけません。
これは壮大なる実験ですね。

R:私の中で、「3次流通」という概念を勝手につくり、
リユース企業という「2次流通」だからこその目線を、次の流通の在り方に生かそう、
と考えています、そんな中で、RUKAMOさんのアップサイクルにも非常に共感を覚えました、
アップサイクルはどのような経緯で始まったのでしょうか?
3次流通って聞いて、どうですか?

H:最初はリサイクル、寄付。の方向で考えていたのですが、
ある時、たまたまアップサイクルという考え方に出会いました、
一度不要になったものに手を加えて新しい価値を生み出す、
ということに魅力を感じ、始めました、
3次流通面白いですよ!是非、伴走させてください!

R:呼び継ぎという技術の使われた盆栽鉢は「アートそのものやん!」と感じました、
アップサイクルアイテムの作品の題材はクリエイターさんが選ばれているんですか??

H:ありがとうございます、あいにく、まだ購入者は現れませんが、
金継という伝統的な技術はそれ自体がアートです、
モノを長く使うって、歴史が時に商品の見た目にも表れて、面白いですよ、
元は同じアイテムでも使われ方次第で違う表情になりますよね、
そこにさらに技術を施して、表情を豊かにする、購入されて以降の
使われ方で、表情は常にアップデートされるんでしょうね、
クリエイターさんは基本的に自分で探しています
条件としては「アートでご飯を食べているか」つまりはプロであること、です。
アイテムについては、アップサイクルに使用できる商品を先に紹介して、
その中からどの商品使うかはアーティストにお任せしています。

物質的+精神的な満足度

R:SDGsのターゲット12にある「つくる責任・つかう責任」これに関して、
「買う責任」ということも大事なのかなと、私は感じています。
野口さんからみて、「つくる責任・つかう責任」というターゲットは
どのように映っていますでしょうか?

H:これからの消費者の価値観は、環境への意識がますます高くなります。
当たり前ですが、大量生産、大量消費の企業は相手にされなくなりますよね。
ミレニアル世代、オーガニック、ビーガン、などのキーワードも定着していますよね、
子育て世代の方々も子供の世代のことを考えて、消費行動をする傾向が強まっていますよね

R:野口さんの中で、RUKAMOを進められる中で、
考え方などに変化が生じた部分などはおありだったのでしょうか?

H:よりサステナブル思考になってきた。
元々モノを大事にする人間ではありましたが、
使い捨てのものはなるべく買わないようになりました。
あとは例えばパソコンなども修理出して使うようになりましたね、
以前はダメになるとすぐに買い換えていました。
家庭菜園もしてますよ、ミニトマトとか色々と育ててます、
空気読まず、アチコチ伸びていくあのパワーはすごいですよね笑
菜園自体はよくよく考えると、RUKAMO前からしていたかもしれません。。。

R:自分の周りでも着実に、野菜などを育てているヒトが増えてますね。
さて、経営資源として「ヒト」「モノ」「カネ」とよく言われますが、今後については
「経済」、「環境」、「ヒト」、という側面からモノが言われることが増えると私は考えています。
これらについて、SDGsのゴール年である2030年までどのように変わっていくとお考えですか?

H:当然、SDGsでしたり、環境に配慮していないと持続できませんよね、企業は。
良いものをつくっても、ストーリー性などの意味がないと、一般の人には受け入れられない、
「想い」も重要な要素になると思います。物質的+精神的な満足度が求められるのかと。
そこに裏付けとしてのファクトも必要になります。サプライチェーン、バリューチェーン
のトレーサビリティも求められそうですね。
先ほどの繰り返しになりますが、長く使えないものは難しい、モノもサービスも。
地域に貢献している企業、団体、はファンを獲得していき、
地産地消が地域にとっても、社会にとっても、環境にとっても、経済にとっても求められ、
輸送時のエネルギーが脱炭素の文脈の中でホットトピックスになりそうです。
地産地消でいうと、弊社はふるさと納税の仕組、の方をお手伝いしています

R:めちゃ地域愛され企業じゃないすか~、
最後に野口さんの今後の野望についてお聞かせください!

H:まずはRUKAMOを軌道にのせて、お客様のビジネスやお客様の暮らしに
役立てるようになります、それが結果として廃棄物の削減にもつながり、
環境のためにもなりますので、個人軸でいうと、私自身様々な部署を
渡り歩いてきましたが、この新規事業開発、というのが本当に面白く、
RUKAMOの経験を次のサステナブルな事業に生かしたい、そう考えています!

(取材後記)
自社でも物販という事業をもち、自社のペインの解消につながる形で
生まれたのが、「RUKAMO」です。
Hameeさんの事業は1つずつが線となり、つながっているのが素晴らしいですね。
3次流通にも共感をいただけ、共にミニトマトを育てている、という偶然も、
これを勝手に、ご縁ととらえ、3次流通市場の創造に共に寄与できればと考えています。