取手で茨城県最強の「地域商社」をつくる!外資系証券会社→市議→経営者の道をたどった飯島さんに話を聴いてみた

取手で茨城県最強の「地域商社」をつくる!外資系証券会社→市議→経営者の道をたどった飯島さんに話を聴いてみた

茨城県取手市、皆さんご存知でしょうか?

1984年の夏の甲子園で桑田・清原を擁する
PL学園を甲子園決勝で破った
取手二高が有名ですね、私は当時2歳ですが、
過去の高校野球の歴史をたどるのが好きで、
知識にインプットされています。

今回はその取手市で、地域商社の経営者という目線で、
市を盛り上げようとされている
飯島さんに話を聴いてみました

私と飯島さんと関係についていうと、
10年ほど前でしょうか、GREEN DRINKSという
世界中で行われているソーシャル飲み会、

その各地域での飲み会をオーガナイズしているオーナーが
一堂に会しての忘年会があり、

そこで出会ってのがきっかけです、

当時は市議をされていて、
行政=堅い、という印象とはずいぶん異なる
フランクな方でした

R:REUSED
I:飯島さん

茨城県最強の「地域商社」の経営者の飯島さんに聴いてみた

R:まずは自己紹介からお願いします!
どのような活動をされているかも含めてお願いします!

I:飯島悠介と申します。
2020年2月まで取手の市議会議員をやっていました。
その後は縁あって、CAMPFIREさんとお仕事させていただいて、
クラウドファンディングを軸に、様々な企業の
事業づくりや仲間づくりに関わらせていただきました

R:以前お会いした際に、行動派の市議さんという
印象が強かったのですが、実際のところはどうだったのでしょうか。
先日、富山の同級生と話しましたが、計画と実行の間にあるジレンマ
を彼の話を聴いていても強く感じました。

I:取手についてですが、デモテック宣言などを打ち出しており、
議会改革ランキング1位にも選ばれています。
が、市民にその認識はまだまだなく、ツールを整えている段階です。
私がやりたいこととしては、ふるさと納税を活用した、
地域の特産品のブランディング、街づくりなんです、
それは昔から変わっていませんね、

R:やはりジレンマは存在するんですね、

I:ただ、ポジティブな動きもありまして、
例えば、先述のクラウドファンディングの際に、
行政の後ろ盾もあり、資金が潤沢に集まるなどの変化もありましたね、
行政の事も分かれば、民間の事も分かる、これは私の強みだと思います

R:市民に恩恵が行き渡っていない、という意味合いでいうと、
市としてはどのような取組をされているのでしょうか

I:地方創世の文脈で出された給付金なども、
GIGAスクールなど、中央のお達しに忠実に使われるなど、
本来、自由度の高いお金であったはずが、
言い方はあまりよくありませんが、通り一辺倒な使われ方をした、などです。
例えば、地域の産業支援や教育のオンライン化、など、
重要度の高いと思われる領域にお金が回っていませんでした。

R:自治体によっては、地域に根差した取組に成功している
自治体もあるという印象なのですが、
その差はどこから生まれるのでしょうか?

I:議員さんのパワーと市民の気概、シビックプライドとでも
言えましょうか、その融合だと思います。
自治体の持続可能性の1つとして税収がありますが、
その持続可能性にもつながってくる部分ですね。

R:飯島さんを語るうえで、
①東京✖️地方事業
②茨城を盛り上げる地域商社
③クラファンでチャレンジ応援・課題解決

が挙げられると思いますが、その原点はどこにあるんですか?

I:私自身も若いころは都内でシェアハウスに住んでいました、
仕事も日系・外資系の証券会社を渡り歩き、まさにハードワークな日々でした
絵にかいたような、東京ライフですね。その後、同居人のライフイベントで
シェアを解消し、取手に戻ってきたんです。
東京はやはり優秀とされる人が多く、今の東京×地方、という
文脈にもつながってきます。

R:その時にはすでに議員になることは決めてらっしゃったんですか?

I:いえ、帰ってくるタイミングでは、議員になることは頭にありませんでした。
ただ、自分の街について、じっくり考えました、その考える過程で
とある勉強会に参加したことをきっかけに、議員になったわけですね、
自分自身が地元に貢献するには、議員になることが最善の選択と考えたわけです。
取手のB級グルメを打ち出したり、アートイベントを主催してみたり、
様々な取組を行ってきましたが、もっと仕組みとして、取手を良くしていきたい、
その想いが日に日に増していますね、それで、地域商社を起業しました。
それが、「茨城の笑顔をつなぐ地域商社ーとりあうてカンパニー」です
経済を活性化させる方策を民間からもドンドン提案しようと企んでいます。

R:お話されている時の表情からも、その使命感が強く感じ取れますね、
飯島さんのような、日系→外資→行政→個人事業主というキャリアは
地方でアクションを起こすうえでも役に立ちそうですね、

I:最近、ワーケーションって流行ってますよね、
私自身の経験上も、都内でできること、地方だからできること、
それぞれあるなぁ、と、地方にとっては、ない知識、スキルを
提供してほしい、というニーズがあり、地方に行く人自身にも
収入だけではない、経験を得てほしい、その辺のバランスがとれる
新しいワーケーションの在り方が増えても面白いと考えています

R:ワーケーションに、その場でないとできない経験をオンする、
それは地域性も出て、面白いですね、都内の仕事の中では制限があっても、
地方の仕事の中では制限はない、と仮定すると、
意思決定力でしたり、アイデア力でしたり、個人としての素養が伸びそうです、
いわゆる生産性の向上にもつながりそうですね

I:おっしゃるとおりですね、ワーケーションもここ2年くらいが
勝負かな、と個人的には考えていまして、
東京と地方をどのような形で結ぶのがベストかを思案しています。
そこにはチャレンジできる環境を整備する、ということも重要です。

R:そこに対しては、どのような取組をされているのでしょうか

I:行政との連携はまだまだこれからで、
「いばらき観光マイスターS級」という資格がありますが、
これもまだ情報発信のみにとどまっていますので、
もっとコミュニケーションをとっていく必要があります。
行政も民間の情報を求めているんですよね。

R:地域においては、どのような力が求められているんでしょうか?

I:業界を越えた力を束ねる力ですね、
行政の論理、民間の速度感、市民の熱量。
それらの複雑なものをまとめ上げる力、リーダーシップとでも
言えましょうか、それが必要です

R:サステナビリティという言葉を聴いて、
どのようなことがイメージされますでしょうか、

I:取手の課題としては、20~30代の流出だと思います、
それは自治体にとっての損失であると感じます、
自分自身は30代で取手に戻りましたが、あたらめて地元に戻って、
家業の農業の「田植え」をやってみたところ、面白かったんですよね、
当時は朝まで飲んで、そのまま友達も引き連れて、田植えなんてことをしていました。
魅力を如何に伝えるか、ということは本当に重要です。
マーケティング力ですかね。

R:そりゃ、若いですね~、
確かに、もっと地域の可視化が必要ですね。
クラウドファンディングについても、お聞かせいただけますか?

I:聖徳大学附属取手聖徳女子高等学校の生徒さんと
ひまわり油をリップクリームにするというプロジェクトが
今、ありまして、地域と学校が協力して
クラウドファンディングを活用して、
新しい「地産地消」の在り方を創り出そうとしています
このように若い世代に成功体験を得てもらうことで、
地域の人財でしたり、可能性に厚みを出していきたいと考えています
余談になりますが、
お寺のご住職の就任式のためのクラウドファンディングの
お手伝いなどもさせていただきましたね。

R:先ほど、アートイベントというお話もありましたが、
取手のアート事情について、もう少し詳しくお聴かせいただけますか?

I:実は取手には、東京芸大のキャンパスがあるんです。
当時の学長さんが取手を流れる利根川を見て、中国の大河を思い出されて、
文化が生まれる場所だ、ということで、つくられたと聞いたことがあります。
そこでは最先端の現代アートが学べる、ということなのですが、
芸大があるのに取手にはアートの匂いが感じられない、と、
お隣の守谷市はアーティスト・イン・レジデンスプログラム事業で
世界中からアーティストを招聘しており、有名なんですよね、

R:なんか悔しいですね、実際、取手では、
アートの匂いが感じられない、という声に対して、
何か取組などは行なわれてきたのでしょうか

I:1999年より市民と取手市、東京芸術大学の三者が共同で、
TAP(取手アートプロジェクト)というものを立ち上げており、
2019年には取手駅にあるアトレ取手、と協力して、
4階のフロアに「たいけん美じゅつ場(VIVA)」という
アートを介してコミュニティづくりを創出する場ができました、
これはアートの可能性、地方における駅ビルの可能性、
にチャレンジした取手ならではの取組だと思います
このようなハードが整い、そこにアート活動という
プログラムがのり始めて、ますますこれからが楽しみです!

R:私が今関心がある、アップサイクルとアートは
親和性が高いと感じており、是非、一度行ってみたいですね!
「アート」は今後の地域の活性化における
重要なポイントの1つだな、と勝手ながら感じています

I:初めてお会いしたGREEN DRINKSの場にも
多くのコミュニティマネージャーや、ソーシャルデザインを
されている方がいましたが、ソーシャルデザインて当時は少し
流行語的な側面もありましたが、今、本質的に必要なことだと思います、
その時の会場であった、松戸のMAD CITYは未だに元気ですよね
あの街もアートの香りがしますよね、

R:素敵な街ですよね、不動産屋さん起点の街づくり、
あそこも稲刈りをイベント化されていますよね。

最後に飯島さんの野望についてお聞かせください!

I:茨城で最強の地域商社を創ります!
地域を構成する各ステイクホルダーのすべての立場を
経験している自分だからこそ、できることがあると考えています。
SDGsの邦訳に「持続可能な開発目標」とありますが、
地域経済の持続可能性、ここにコミットしていきます。
「茨城の経済を動かした漢」と呼ばれるよう精進します。
近々ですぐに、資本主義経済でなくなることはないと思いますので、
まずは地域内でお金がしっかりと循環する仕組みを創ります。
あとは、財団を立ち上げて、
アーティストの卵をガンガン打ち出したいですね!

(取材後記)
実は飯島さんとは、10年近くぶりの対話となりました。
というより、初めてお会いして以降、直接お会いするのは初めてで、
外資系から始まるキャリアのお話は初耳でした、
とにかく地域への熱い想いや、都市と地方の関係、などなど、
盛り沢山のお時間でした、そして、文章にはあまり起こしてはおりませんが、
ソーシャルビジネスの地方における重要性、それは色あせることなく、
むしろ必要性を増しているな、そう感じさせられましたね。
地域に元々ある資源に再度光を当てる!
それは立派な3次流通です!

飯島さん、是非、GREEN DRINKS @ ONLINEですね。