▼私は靴職人を目指して上京しました
私は趣味で靴づくりをしています
といいますのも、
上京したきっかけは
靴職人を目指していた、からです、
その後、縁あって、
リユース業界に入り
今に至るわけですが、
今は趣味で靴づくりをしています
靴のみならず、
レザー製品全般関心があり、
手縫いのレザークラフトも
楽しんでいます、
余談になりますが、エルメスの皮革製品
これは本当に素晴らしいです
使われている革が違います
革、というところでいうと、
グローブでしたり、ランドセル、
これらも造形も美しいですし、
そもそも使用シーンから考えても
堅牢性も兼ね備えています、
自分から見ると、アート作品ですね、
もう少し横道にそれさせていただきますが、
リユースアイテムというのは、
アートとの親和性も高く、
アート×リユース、リサイクルの領域にも
このメディアを通じて、足を踏み入れてみよう
と構想していたりもします
▼トコ革
話を戻しましょう、
皮革製品をつくるときには、当然革を使うわけですね、
皮と革、同じカワという読み方でも
2種類の漢字が存在します、
その違いについてはご存知の方も多いかもしれませんが、
一応説明させていただきますと、
皮については、生物の皮膚そのものの状態
つまりは加工されていない状態、
なので、人間で言っても、日焼けなどをして、
肩の皮がめくれた、などと皮を使うことはあっても、
革がめくれた、という表現はしませんよね、
そして、革という漢字が何について言われるかというと、
これは「鞣す(なめす)」という工程などを経て
加工された皮のことを指しているんですね、
いよいよトコ革の説明です、
動物によって、皮は分厚く、鞣した段階でも、
厚みがありすぎることもあり、その厚みを漉く(すく)
つまりは余計な厚みを落として、適切な厚みにする、
という工程があります、
皆さんがいつも磨かれている革靴などは
銀面といういわば皮の表面が使われており、
それに対しての裏面をトコ面といいます、
つまりは、トコ革というのは、
皮を革に加工する中で、
厚さを薄くする工程の中で、
不用なものとして、切り落とされた革のことなんです
最近ではエシカルやエコの文脈から
トコ材を使用したプロダクトも出てきていますが、
基本的には、廃棄されるという
運命を背負ったマテリアルとも言えます
▼トコ革ワークショップを行う理由
そんなトコ材を使用しての
ワークショップを私は行なっています、
地域の親子向けに行っています、
手縫いでのコインケースづくり、
パターンを基にトコ材を切り出し、
手縫い用の穴は事前にこちらで準備して、
失敗しないように段取りしています、
流れとしては、私から先に
親御さんにレクチャーさせていただき、
親御さんからお子さんに
レクチャーしてもらう、
という、少し心憎い演出をしています
といいつつ、意外とお子さんは
こういう作業は得意で、
親御さんが苦戦されたりしています・・・
テーマも一応ありまして、
ちょうど開催時期が8月の下旬も下旬という、
夏休みの中だるみあとの、最終だるみあたりの日程で、
「親子で行く夏祭りの際に、自作のトコ革を使った
コインケースにその日のお小遣い500円を入れて」
です!何となく、メニュー名に凝った、
フレンチレストラン風ですが、
私はB級グルメをこよなく愛しています、
あとは何よりミートですね、肉
この話は拡がらないので、
やめておきましょう、はい、
いわば、捨てられる運命にある廃材を
活用してのワークショップ、
とはいえ、環境にも優しい、
ということは一切打ち出していません、
実際にトコ革自体はあくまで立派な革で
マテリアルとしての価値は当然あります、
トコ革をすべて使えるのが
最善だとは思いますが、
実現可能性が高いか、
と言われるとそれは難しいと思います、
根本的な課題の解決、も大事ですが、
その第一歩としては、そういう事実があるんだ、
という新しいモノの見方
で十分かなと感じます、
このワークショップを通じて、
1人でも多くの方に、トコ革という
革の存在を知ってもらうだけで十分です
これまでの長年の経済活動の積み重ねの結果、
2015年にSDGsが世界的に叫ばれたとすると、
それを一気に解決するというのは、現実的にはハードルは高く、
そこにいたるまでにかかった時間くらいは
一定レベルの改善までに時間を有するのでは、
と私自身は考えています、
順番としては、まずは知ること、
そのうえで問題を知り、原因を考え、課題を設定し、
具体的なアクションを起こす、
まずはファクトと向き合う、その機会を創ることが
私のSDGsに関してできるアクションの1つ
と考えています、
SDGsのカードゲームもその一例ですね、
知ることで日々の目線が変わります
同時に、私自身は
課題の設定と具体的なアクション、
そちらにもコミットしてまいります