ヴィンテージ北欧家具tanukiさんを訪ねてみた(前編)

ヴィンテージ北欧家具tanukiさんを訪ねてみた(前編)

▼ヴィンテージ北欧家具tanukiさん

以前の記事でワークショップについて
触れさせていただきましたが、

その際に、会場として
お借りしていたのが、

北欧家具を扱われているtanukiさんです、

tanukiさんはお店の運営もしつつ、

都内の百貨店でPOP UPストアを展開したり、
地方都市の不動産の内装を北欧家具を活用した形で
ディレクションされていたり、

と色々な活動をされています、

そのtanukiの北島さんに、
今更ではありますが、

tanukiのことを聞いてみました

先にtanukiさんの基本情報を
掲載させていただきます、

HP:https://www.hokuokagu-tanuki.com/

住所:〒355-0077 埼玉県東松山市上唐子1083
電話番号:0493-81-4642
営業時間:11:00 ~ 19:00
営業日:金・土・日・祝日
※火・水・木はご予約制でのオープンとなります。
ご来店希望の場合は事前にご連絡をお願い致します。
定休日:月曜日 ※祝日の場合営業、翌日休み

R:REUSED
T:tanukiさん

▼tanukiさんに聞いてみた

R:まずはtanukiについてご紹介をお願いします!

T:50年代の北欧ヴィンテージの家具、雑貨を輸入し、
販売しているお店になります

R:北欧家具というのは、どこの国の家具を指しているのですか?

T:デンマーク、フィンランド、スウェーデンを指しています。
仕入のメインはデンマークからとなっています。
だいたい、年に数回は買い付けをしています。

R:ヴィンテージという言葉が出ましたが、大体いつ頃のものが
ヴィンテージと言われるのでしょうか?

T:デンマークですと、50年代、フィンランドについては、20年代くらいからでしょうか、
ヴィンテージって、大きく分けると、実用的なものとオブジェ的なものに区分され、、
オブジェという観点でいうと、古い朽ちたものを、歴史の証として好む人もいますが、
うちの場合は実用性に拘っていますね、状態の良さ、にはこだわって、仕入をしていますね、

R:順番が前後してしまっておりますが、お店の名前の由来について
tanukiって、あのタヌキから来ているんですか?

T:やはり、そこは気になりますよね、
tanukiって、再生の象徴でもある金の精霊って言われてるんですよ、
金は精錬するときに一度輝きを失いますが、次の瞬間に眩いばかりに再生する
という現象があり、その再生の象徴がtanukiというわけなんです、
我々は、ユーズド品を再生し、次に必要とされているご主人の元へ
それを届ける、橋渡し役になれればということで、tanukiという店名に決めました

R:メチャメチャいいストーリーですね、そこまでこだわって、
店名をつけているお店もそうそうないですよ!
また、そもそも論になってしまいますが、tanukiをはじめるきっかけは何だったんですか?

T:私自身、元々アメリカのミッドセンチュリーと言われる家具類が非常に好きでした、
いわゆるイームズやハーマンミラー、スペーシーなものや流線形といったものですね。
ただ、いろいろ見ていくうちに北欧家具に落ち着き次第に扱いたいと思ったのが始まりですね。

R.北欧家具の良さについて教えてください

T:実用面と精神面、この2つになるかなと私は考えています。

R:実用面と精神面か~、なるほど、まずは実用面について教えてください

T:実用面というところで言いますと、50~60年経過したものでも、
メンテナンスをすれば、さらに長く使うことができます、
木の経年変化でしか出せない味もあるんですよね、


年輪などを見ると分かるのですが、大木から切り出された木材が
使われているものもあり、メインの材であるチーク材など近年価格が

高騰している貴重な材を使用していたり
と材料そのものにすでに価値があるものもあります。


そこにデザインが加わることで、半世紀たっても飽きが来ないんですよね、
現行ではつくられていないモノですので、価値が下がることはなく、
特に高価な家具については、実物資産とも言えると思います。

R:家具=実物資産、って初めて聞きました、言われてみると確かにそうですね、
材料×デザインか~、精神面についても教えてください!

T:精神面という観点については、、
ストーリーを引き継いでいる、とでも言えましょうか、
つくられて50年も経っているものがここに存在する、

例えば、おばちゃんの形見、などは大事にしたいですよね、
その家具がたどってきた歴史に思いをはせることができるのも、
北欧ヴィンテージの家具の面白さではないですかね、

家具自身もまさか日本に行くとは思っていなかったでしょうね、
1つ1つのヴィンテージ家具にロマンがつまっています、


例えば、デンマークだと、初任給でいい家具を買って、
友達をもてなす、というカルチャーがあり、
そのような歴史がつまっていると考えると感慨深いですよね、

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~私自身もかなりモノが好きで、
色々な知見を集めてはいますが、北欧家具については、
あまり詳しくは知りませんでした、ただ、今回の北島さんのお話をうかがって、
実物資産という話でしたり、材質の話でしたり、新しいモノの見方が加わりました!

次回は、もう少し北欧家具について、深堀してみます