※本記事は個人の所感になりますので、原発についてはニュートラルな立場を前提にしております。
2023年6月3日から4日にかけて、福島と宮城県に行ってまいりました。
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6月3日(1日め)
初日の朝は前日からの大雨の関係で予定していた特急が運休し、
急遽仙台経由で最寄りの富岡駅へ、
当初の予定よりは2時間ほど遅くなりましたが無事到着
気づいたタイミングが絶妙なタイミングでセーフでした、
旅にハプニングはつきものですね、
駅につくと東電の方がお迎えにきてくださっておりました、
現地でまず訪れたのが、廃炉資料館
元々は東電の広報的機能を有する建物だったようで異国情緒のある建物でした、
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今は原発事故の事実と現状についての情報が公開されております、
ここでは大きなホールで映像を視聴させていただきました
移動中に伺った話によると帰還困難区域はすでに解除されているものの
帰還率の方は2割以下や5%以下など、元いた方々も今はそれぞれ別の場所で
新しい生活に慣れているということかもしれません、
移動途中に柳科の植物がうっそうと茂っている場所がありましたが、
元々は田んぼだったようで、
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エリア的に手入れなどができないことでこうなってしまったようです。
目に映る一つ一つの景色に色々と考えさせられました。
その次に訪問させていただいたのが、
1日めのメインとも言える東電の福島原発になります。
最初に現在とこれからの原発についての説明をお聞かせいただいたうえで、
バスにのって内部の見学をさせていただく流れでした。
水素爆発を起こした1号機、3号機、4号機、放射線を測る機械を所持していたのですが、
近づく度に数値が上がっていきました。目に見えないものだけに不思議な感覚がしました。
目と鼻の先には1号機がある、それくらいの距離感で見させていただきました。
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前例の無い廃炉へ向けての取り組みを少しずつ前に進められている様子はわかりましたが、
それでも空間全体としては、時が止まっているような印象を私は受けました。
写真を撮ることはできませんでしたが、
構内にそのままの様子で残っている車などから特にそれを感じたのかも知れません、
その他倒れた鉄塔や津波のパワーでねじれたタンクなど、
当時のことを忘れないように残されているモノもありました。
最近韓国からの視察団でも話題になった
ALPS処理水の海上放水についても海水と混ぜて希釈し放出するための
設備がつくられていたりと、
これから40年ほどかけて廃炉を進められるようです。
その中でもハードルが高いのがデブリの取り出し、のようで、
過去に起きた原発事故と同じ手法のとれない特殊な状況に置かれているようです。
平たくいうと、爆発により生じた瓦礫が1号機内にまだ残っており、
それを無理に取ろうとするとデブリを増やすことにも繋がりかねない、
とはいえ、一歩踏み出さないと前には進めない。
事前勉強会で「日本一難しいパズル」という
言葉をお聴かせいただきましたが、その一例ですね。
東電の方にこちらから色々と質問を投げかけさせていただきましたが、
全て自分の言葉で回答をされておりました。
1人でも多くの人にこの地に来てほしいという話をされておりましたが、
それは雰囲気からも伝わってまいりました。
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6月4日(2日め)
翌日は、東日本大震災・原子力災害伝承館という場所に朝から参りました。
ここは地震のことを忘れないためにつくられた場所で
当時の様子が物品や映像などで表現されています。
様々な背景をもった方々のパネル写真や、
震災の前後での同じ場所の上空写真、震災時の衝撃により
変形した消防車などを拝見いたしました。
当たり前に感じていることも当たり前ではないということを考えさせられる空間です。
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当日、語り部によるワークショップが計画されており、
その語り部の方とも少しお話をさせていただきましたが、
全国各地より話してほしいという依頼があるようで、飛び回られているみたいです。
双葉町はダルマが有名なようでキャラクターの看板が
お土産コーナーに置かれていました。
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朝の視察の後には、「地域の100の課題から100のビジネスを創出する」
をミッションとした会社の運営されている
小高ワーカーズベースという場所を視察させていただきました。
年商数百万円から年商数千万円まで幅広いビジネスを展開されているようです。
様々なご縁が重なり今の形になったようで、ビジネスには偶然というか必然というか、
いろんな力が働くものだと感じた次第です。中はとても素敵な空間で、
バーナーワークをするスペースがあったり、宿泊機能もついていたりと、
とても居心地のいい空間。
外では馬の蹄の音がしたりと、面白い場所でした、
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話を聴く中で地域に入り込み事業を始めようとする方が直面する課題の一つとして
地域に溶け込めない、というものがあったり、
住みたくても物件がないなどの課題もあるようで、
これは全国的にも当てはまるのではないかと思いました。
また、これから地域を軸にしたスモールビジネスは間違いなく流行ると見ています。
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そして、今回の旅の最後の目的地である
秋保ワイナリー / ㈱仙台秋保醸造所へ、
テロワージュという文化づくりに邁進されているこちらのワイナリーで、
今後のビジョンなどについてお話をしていただきました、
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始めたきっかけは宮城県のワイン生産の危機だったようですが、
そこから今ではワイナリーも毎年着実に増えており、
宮城のワイン文化をまさに牽引されています。
ここからの課題はその力をいかに結集させてインバウンド需要を取り込むか、
ということになるようです、その上での可能性の一つとしてお話しされていた
オーベルジュはいいアイデアであると感じました。
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山梨でもワインを中心において、
いかに滞在期間を長くするか、ということに取り組まれておりますが、
宮城においても、おもてなしの着地点を宿や温泉にして
どのようにして晩ごはんなども満喫していただくか、
そのためにすでにレストランのOPENは計画されておられるとのことでしたが、
宿泊所はまだその先とのことでした
日本のワインは日本料理にも合うというのがワインに疎い
私としては意外と言えば意外でした。
ワイン✕文化の文脈でいうと、
うちもレコード事業でコラボレーションしたい。。。
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現在の概況についていうと、
インバウンドの中で東北の占める割合が2%にも満たず、
そして平均宿泊日数は1.5日ほど。想像以上に少ないですよね。
ゆえにまだ伸びシロしかないということで今後が楽しみです!
今回は1泊2日で様々な場所を見学させていただき、
自分の目で見て、感じて、考えることが多かったです。
良い悪いではなく、実際に現地に足を運び、感じること。
これが何より重要なことなのではないかというのがこの2日間で得た所感です。
そして企画してくださった仲間への感謝しかありません。
大人になってこういう機会を持てることは貴重です。