「100年育てた木を100年使う」百年木材を通じて、田舎と都会をつなぐ!宮崎日向市の株式会社グロースリングの林さんに聴いてみた!(前編)

「100年育てた木を100年使う」百年木材を通じて、田舎と都会をつなぐ!宮崎日向市の株式会社グロースリングの林さんに聴いてみた!(前編)

今回は宮崎日向市で製材所を営まれている
株式会社グロースリングさんの百年木材事業部の林紗由美さんに
インタビューさせていただきました。

「百年木材」
その言葉だけでも興味津々ですよね

百年木材や林さんの在り方について
色々と質問させていただいています。

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新しい銘木文化で世界の人々を笑顔にする・宮崎県日向市の国産材・国産杉の製材事業・国産銘木百年木材事業・内装材事業を営む株式会社グロースリング
growthring.co.jp
100年以上の国産材で創業62年の材木店が、デザイナーさんや木工作家さんとモノ作り。”3代先まで大切に使っていただける商品・ストーリー”=”そだてもの”を作り、…
100wood.growthring.co.jp

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R:REUSED
H:林さん

株式会社グロースリングの林さんに聴いてみた!

R:かんたんな自己紹介をお願いします!

H:宮崎県日向市の創業62年の製材所グロースリングで百年木材事業部のマネージャーをしています。
大阪で雑貨の卸売りの営業をしていたり、ダンサーをしたあとに、
家業の材木屋を受け継ぐために8か月前に宮崎に戻ってきました。
ただ、2年前くらいから、大阪と宮崎を行ったり来たりはしていましたね。

R:御社の事業についてもご紹介ください!

H:グロースリングは小径木をメインに扱う製材業の会社で、梱包資材、建材がメインとなります。
その中の部署として百年木材事業部があります。
「100年育てた木を100年使う」
樹齢100年以上の木材を作家さんとコラボする形で身近な雑貨に変えて、宮崎の林業を伝えていく
そして、100年使える物づくりを通じて、お客様の生活を豊かにすることを目指しています。
木が持つ歴史やストーリーを身近に感じてもらえればうれしいですね。
私たちが取り扱う木材は針葉樹が多いんですが、100年育ったものは珍しいんです。
それでも市場では樹齢50年くらいのものと
あまり価値が変わらないようです。 薄利多売では
なく、歴史と育てる人たちの作ってきた
ストーリーが付加価値として伝えられる仕事にしたいんです。
針葉樹は柔らかく、柔らかいため家具に使われることは稀です。
ただ、視点を変えデザインすれば、その弱点である柔らかさが、
大事な食器を守ったり、小さなお子様を怪我から守ったり、
できてしまった傷が家族の思い出になったり、、、
新たなストーリーを生むんだ!ということに気づきました。

R:百年木材についてもお教えください!
また、説明されるときにどのような反応が多いでしょうか。

H:百年木材は宮崎の県産材、針葉樹をメインに樹齢100年以上のものに新たな価値をつけます。
4つの点に拘っています。
①国産を使用すること②樹齢100年以上であること
③環境にやさしい木材乾燥を実施すること④『そだてもの』であること(経年変化を楽しむ商品)
例えば、樹脂製品は販売された時がある種のゴールでその後、製品は劣化していきます。
一方で木製品は販売されてからがスタートなんです。木は生き物です。製品になっても呼吸をして、季節によって様々な表情を見せてくれます。
それが 『そだてもの』 ということです。 『そだてもの』 にしていくそのための、
お手入れのサポートをしていくコミュニティづくりにも力を入れていきます。
都市と田舎をつなぐ事業として、都市の方にももっと百年木材を通じて、木の良さを知ってほしいです。

R:木の良さですね!

H:はい、百年木材の魅力は、「目の細かさ」。そしてお客様が箱を開けた
瞬間や制作の際に作家さんが 刃物を入れる瞬間の自然の香りに驚
かれれますね。 「生命力」と言えるかもしれません。
それら針葉樹ならではの風合いなどに触れていただきたいです。

R:宮崎に戻ってこられてまだ、8か月とのことですが、
驚いたことなどありましたでしょうか。

H:木製品や木材について、見るたびに感動しています。
触れている時間に一つ一つの違いに改めて気づかされます。
木製品てデザイン一つで洗練されたものになるんですよ。デザインの力についても驚かされましたね。
あとは、意外と木に興味を持つ人が多いんですよね。
自分にとっては、木というのは当たり前の存在だったが、改めてしっかりと目を向けるようになりました。
例えば雑貨屋時代は時樹脂製品がめちくちゃ盛り上がっていて、価格競争の中での営業ばかりをしていました。
本当は木製品を扱いたかったんですけどね。
今は、普遍的に愛されるものを自信をもって、お客様にお勧めしてしてきたいと考えています。
私たちが取り扱っているのは、自然から奪うのではなく自然を育てる木材ですので。
自信をもって、ということについてのきっかけは岡山県の児島にあるジーンズの会社さんへの見学ですね。
そこののお兄さんがデニムの歴史や、長く使うためのお手入れなどを学ばせていただき、
自分がしたいのはこういう仕事だ!と。木製品は年月を経ることで味が出ます。木目そのものがストーリーであり、ルーツになりますので、それを商品に乗せて販売したいんです。

R:私も靴づくりをしていて感じるのですが、日本ではいいモノがなかなか正当な対価に
結びつきづらい環境にある、と、その辺りはいかがでしょうか
また、林さんの考えられる「付加価値」についてもお教えください。

H:木製品のプロとして、お客さんを育てていくく必要性を感じています。
プロセスもしっかりと伝えて、その価格であることの妥当性を理解していただけるように、ですね。
「付加価値」について、百年木材については、まず開けたときの感動ですね、
ラッピングもそのままプレゼントできるようにこだわっています。
商品の良さが全面に出ることにとにかく神経を注いでいます。
お手入れについては、細やかなサポートできる体制を一生涯にわたり、
お約束できるようにしていくつもりです。
傷が入ったら、こういうお手入れを。ユーザー同士のコミュニティが生まれ、
ワークショップでお手入れなどについてみんなで学んでみる。
百年木材は天然の素材なので、使用するにつれ、色むらやささくれが生じます。
通常なら『買い替えどき』となってしまうものをアマニオイルやエゴマオイルなどを使ってケアをする。
傷がついたら適切な手入れをする。
レザー商品やデニムパンツのように、百年木材も経年変化を楽しんで頂きたい。
ワークショップでは、無塗装のお皿にオイルをつけ、やすりを使った、オイルとぎの練習などをお伝えしています。発送後のケアを通して、木製品のプロとしてお客様に木製品の楽し
さを伝えています。そして、SNSをなどで制作のプロセスもしっか
りと伝えて、百年木材の価格に妥当性を感じていただけると嬉しいですね。

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林さんのお言葉の中でも、聞けば確かにな、ですが、
木製品は売れてからがスタート、
このお言葉が印象に残りました。

後編では林さんたちを取り巻く環境や
今後について聴いてみます!