老年学、という学問について耳にされたことはありますか?
1903年に誕生した学問となります。
アメリカではこれまでにも産業界において、
その考え方が活かされてきているわけですが、
日本国内においては、現状はいわゆる
エッセンシャルワークの領域で生かされるにとどまっています。
しかし、すでにご存知の通り超高齢化社会を迎える
日本においては、考えのベース、いわばプロトコルになっていく学問
そのように捉えることもできるのではないか、そう思っています。
例えば、生産労働人口が今後もこれまでの観点でいうと
減っていく日本の社会において65歳以上の方をシニアと定義すると、
そのシニアの方々にもますます働き続けていただく必要性が出てまいります、
その障壁となるのがエイジズムと言われるもので、言わば年齢を基にした
偏ったモノの見方といいますか、それが日本においては比較的強いとされています。
65歳以上をシニアと定義と上述いたしましたが、例えば65歳と95歳というと、
年齢差30歳、つまりは0才児と30歳の人くらいの差があるわけで、
そもそもの定義がおおざっぱということも言えます、
かつ年を重ねれば重ねるほど、経験の振れ幅も大きくなっていくわけで、
仮に同じ世代であっても一括りにすることは難しいわけです、
改めて、老年学ですが、ジェロントロジーとも言われ、
Geront(高齢者)+Ology(学)がその構成要素となり、
加齢による変化を、心理・教育・医学・経済・労働・栄養・工学など、
様々な分野から学際的に研究する学問です
当初はいかに寿命を伸ばすか、そこにフォーカスが当てられておりましたが、
現代においては、いかに高齢者のQOLを向上させるか、
サクセスフル・エイジングという点にフォーカスが当てられています。
また、一時期アンチエイジングという言葉が少し流行った感がありますが、
現在においてはポジティブエイジング、「老い」というものを否定的に捉えるのではなく、
発達の一種だと捉えるような流れになってきています。
一例を挙げると、美容整形した方に比べて、上手に化粧をする人の方が幸福度が高い、
つまりは自然に抗わないことが幸福度につながる、そのようなリサーチもあるようで、
グレーヘアなどの考え方もありますが、ありのままが大事、ということですね、
そのシニアの方々の特徴として大きく下記3点が挙げられます、
①個人差が大きい(平均値が通用しない)
②急激に変化する(身体・心理)
③人の役に立ちたい、社会の役に立ちたいという心理
例えば、高齢の方とお話をする際に、1分間に300文字程度が良いとされています。
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最近、生活の中で小さな幸せを見つけることがとても大切だと感じます。
例えば、朝の散歩で季節の花を見つけたり、温かいお茶をゆっくり飲む時間を楽しんだり。こういう何気ない瞬間が、心を穏やかにしてくれますね。
近所の人と挨拶を交わすだけでも、気持ちが明るくなるものです。
また、昔の写真を見返して懐かしい思い出に浸るのもいいですよね。
好きな音楽を聞きながら思い出話をする時間も、心が温まります。
これまでの人生で得たものや出会った人たちに感謝する時間を持つと、日々がさらに豊かになります。大切なのは、無理をせず、自分のペースで楽しむことです。
これからも一緒に楽しい毎日を作っていきましょう。
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300文字ってこれくらいなんです、読んでみていかがでしょうか。
高齢化は日本だけに起きていることではなく、今後世界においても起きていくことです、
2050年には65歳以上の高齢者は15億4900万人で
割合は15.9%に(2020年段階では7億2800万人で9.3%)
先進地域では2億4600万人(19.3%)から3億4490万人(26.9%)
開発途上地域でも4億8200万人(7.4%)から12億400万人(15%)へ
一方日本では、2020年で3592万人(人口の28.4%)2050年には3988万人(人口の37.7%)になることが見込まれ、
日本の高齢化の特徴として「高い」「速い」「深い」という点が挙げられています、
ビジネスを提供する上でも、ビジネスに従事していただく上でも、
高齢の方に対する理解がとても重要になることが分かります、
先ほど発達という言葉を用いさせていただきましたが、
実際に年を重ねること=失う、ということだけではなく、
結晶性能力のように伸びる能力もあるとされています、次の表をご参照ください
エイジフリー社会に今後ますます突入してまいりますので、
一億総活躍時代を実現すべく次の時代のプロトコルに少し触れられてみてはいかがでしょうか